企業研究 半導体材料 半導体材料(ALD/CVD材料・リソグラフィ材料)
ADEKA
企業研究 — 先端半導体の膜とレジストを化学で支える会社
化学品・食品・ライフサイエンスの3事業を持つ素材メーカー。
半導体材料は売上360億円で、連結4,165億円の8.6%です。
ADEKAの半導体材料の製品情報と2026年3月期決算短信を同じ表で比べます。 半導体材料は化学品事業のサブセグメントで、樹脂添加剤・環境材料・食品・ライフサイエンスとは別区分です。 会社予想は実績と別欄に分け、公式採用ページの募集要項は参照日を付けて掲載しています。
Verified 詳細企業研究 / 出典・主張リンク確認済み ページ確認日 2026-08-05
60秒で判断
候補に残す3つの基準
化学、応用化学、材料、物理の専攻、または有機合成・錯体合成の実務がある人。
公式 5件 / IR 3件 / 採用 3件 / ニュース 1件。出典参照日 2026-08-05 / ページ確認日 2026-08-05
- ライフサイエンス 1,117億円
- 樹脂添加剤 984億円
- 食品 830億円
- 環境材料 803億円
- 半導体材料 360億円
01 立ち位置
何の会社として比べるか
ADEKAは化学品、食品、ライフサイエンスの3事業を持ち、半導体材料は化学品事業のサブセグメントです。 全社と半導体材料を同じ年度で比べ、規模の大きさを数値で示します。
全社の中で、半導体材料がどれくらいか
樹脂添加剤、半導体材料、環境材料の3区分が化学品事業(2,148億円)です。 その他69億円は除いています。
その他10億円と全社調整を経た連結営業利益は416億円です。
半導体材料が期の後半に伸びた形
最新世代DRAMの生産開始に対応した新製品の出荷で、高誘電材料が第3四半期から拡大基調へ転じました。
通期74億円は前期比17.7%減です。 研究開発の増員と生産プラント新設の先行投資が固定費を増やしました。
ALD/CVD材料
業界に先駆けて新規ALD/CVD材料の開発に着手し、高誘電材料・強誘電材料、電極材料を供給する区分です。 合成から充填までをクリーンルームで行う専用プラントで生産します。
- アデカオルセラ TDMAH
- アデカオルセラ TEMAZ
- アデカスーパー TEOS
- アデカ高純度TMB
半導体リソグラフィ材料
先端レジスト材料に用いる光酸発生剤(PAG)を供給します。 フォトレジストの感度・解像度・ラフネスを左右する材料で、高純度化技術と全世代に対応する製品ラインナップを公式製品ページに掲げています。
- アデカアークルズ
高純度エッチングガス・銅めっき薬液
高純度技術、分析技術、容器管理技術による品質管理で、高純度エッチングガスは業界トップシェアと公式製品ページに記載されています。 銅めっき薬液はシリコン貫通電極(TSV)をはじめとする銅電極・配線が対象です。
- アデカ高純度液化塩素
- アデカ高純度液化臭化水素
- アデカ高純度三塩化ホウ素
- 高純度硫酸銅系ベース液
回路形成・半導体後工程材料
次世代用エッチング材料、金属表面処理剤、基板製造工程用の特殊洗浄剤・機能性剥離剤・除膜剤、実装用シート材料を持ちます。 実装用シート材料はパワーデバイス・パワーLED用放熱基板と超高多層用絶縁接着シートが対象です。
- アデカテック
- アデカケルミカ
- アデカリムーバー
- アデカレジン EP
02 収益
どこで、どれくらい儲けているか
FY2026/03は連結売上高4,165億円に対し営業利益416億円。 半導体材料は売上360億円、営業利益74億円で、連結売上の8.6%、連結営業利益の17.8%です(いずれも公表値からの計算)。
4,165億円
前期比2.3%増。 売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも過去最高を更新しました。
416億円
前期比1.5%増。 売上高営業利益率10.0%は決算短信の記載値です。 経常利益は427億円、当期純利益は278億円でした。
売上高360億円 / 営業利益74億円
四半期別売上は1Q 73億円、2Q 84億円、3Q 97億円、4Q 104億円。 営業利益の前期比17.7%減は価格バランス△33億円と固定費他△17億円が要因です。
売上高4,530億円 / 営業利益468億円
2026年5月14日発表。 前期比8.7%増、12.5%増。 半導体材料は高誘電材料と半導体リソグラフィ材料の販売拡大で増収増益の計画です。
化学品事業には樹脂添加剤984億円と環境材料803億円が含まれます。 サブセグメント合計と連結売上高は集計範囲が異なります。
半導体材料の比率は公表されている億円表記の売上高と営業利益からの計算、連結全社10.0%は決算短信の記載値です。 FY2027/03のサブセグメント別予想は増収・増益という記載で、金額は決算短信の記載範囲の外です。
03 強みとリスク・検討点
強みと、リスク・検討点
ALD材料と光酸発生剤で先端工程へ入る強みと、連結売上の8.6%という規模、先行投資による減益を、同じFY2026/03の決算から取り上げます。
強み
金属出発原料の配位子設計、液体化と揮発性の付与、成膜技術までを自社技術として公式資料に掲げ、DRAM・NAND・ロジック向けの高誘電材料と電極・配線材料を開発しています。
半導体材料のさらなる拡大(2026年2月26日) ↗高純度技術、分析技術、容器管理技術による品質管理が広く認められ、高純度エッチングガスは業界トップシェアと公式製品ページに記載されています。 半導体、FPD、光通信の各分野が対象です。
製品別:半導体材料 ↗FY2026/03はEUV露光装置の導入拡大とPFASフリー化の需要拡大で、先端フォトレジスト向け半導体リソグラフィ材料の販売が好調でした。 半導体材料の売上は前期比5.8%増の360億円です。
2026年3月期 決算短信(2026年5月14日) ↗FY2026/03の営業利益416億円の内訳は、ライフサイエンス98億円、樹脂添加剤96億円、環境材料92億円、半導体材料74億円、食品43億円です。 半導体材料以外の4区分の合計は329億円で、連結営業利益の79.1%になります(公表値からの計算)。
2026年3月期 決算短信(2026年5月14日) ↗リスク・検討点
FY2026/03の半導体材料売上360億円は、連結4,165億円の8.6%(公表値からの計算)。 半導体材料は化学品事業2,148億円の中のサブセグメントで、半導体専業メーカーと規模を比べるときは全社との比率を先に算出します。
2026年3月期 決算短信(2026年5月14日) ↗FY2026/03の半導体材料営業利益は74億円で前期比17.7%減。 研究開発の増員と生産プラント新設で固定費負担が増えました。 要因は価格バランス△33億円、固定費他△17億円、為替△2億円、数量+37億円です。
2025年度 決算説明会資料(中計進捗) ↗中期経営計画ADX 2026の2026年度目標は売上高5,000億円、営業利益530億円です。 FY2027/03の会社予想は4,530億円、468億円で、目標との差は売上高470億円、営業利益62億円になります(公表値からの計算)。
2025年度 決算説明会資料(中計進捗) ↗職種別・年代別の年収、残業時間、賞与月数は公式採用ページの記載範囲の外です。 公式値は初任給、年間休日124日、住宅手当27,100円(一人暮らし・本社の場合)などに限られます。
新卒採用 募集要項 ↗04 待遇
給与、初任給、休日、手当
公式の募集要項に載っているのは初任給、昇給・賞与の回数、勤務時間、年間休日、諸手当の区分です。 平均年収や職種別の水準は記載範囲の外です。
本社・一人暮らしの場合の住宅手当27,100円を含む金額です。 応募年度の募集要項に載る金額を使います。
- 昇給・賞与
- 昇給は年1回(4月)、賞与は年2回です。 賞与月数は公式採用ページの記載範囲の外です。 基準は応募日の公式募集要項です。
- 勤務時間
- 本社地区は8:40〜17:15(標準労働時間7時間35分)です。 一部にフレックスタイム制および裁量労働制があります。
- 休暇・休業
- 年間休日124日(2025年度実績、一部工場での交替勤務者を除く)。 完全週休2日制(土日、一部工場を除く)で、有給休暇は初年度15日です。
- 諸手当・保険
- 通勤交通費支給、住宅手当(一人暮らし・本社の場合27,100円)、扶養手当、営業手当が掲載されています。 保険は雇用、労災、健康、厚生年金です。
- 公式の記載範囲の外
- 職種別・年代別の年収、残業時間、賞与月数は公式採用ページの記載範囲の外です。 公式値は初任給、年間休日124日、住宅手当27,100円に限られます。
- キャリア採用22%
- その他78%
2026年7月1日時点の公表値です。 2023年23%、2024年22%とともに公式のキャリア採用ページに掲載されています。
05 勤務地と職種
どこで、どんな仕事をするか
国内は営業拠点6、生産拠点7、研究開発拠点4です。 研究開発職はADEKAテクノロジーセンター久喜・浦和・東京と千葉分室、三重分室、相馬研究室、生産技術職は各地の工場が勤務地として公式採用ページに載ります。
- 本社
- 東京都荒川区東尾久七丁目2番35号/ 営業職・スタッフ職
- 研究開発拠点
- ADEKAテクノロジーセンター 久喜(埼玉)、浦和(埼玉)、東京、千葉分室、三重分室、相馬研究室/ 半導体材料開発研究所は久喜・半導体イノベーションセンター
- 生産拠点
- 鹿島化学品工場、鹿島食品工場、千葉工場、三重工場、富士工場、明石工場、相馬工場/ 生産技術職の勤務地
- 営業拠点
- 本社、大阪支社、名古屋支店、福岡支店、札幌営業所、仙台営業所/ 名古屋・福岡・札幌・仙台は食品事業のみ
- 海外
- ADEKA KOREA CORP. R&Dセンターと連携。 グループ会社は20カ国・地域57社(国内20社、海外37社)
- 研究開発(製品・用途開発)
- 研究開発(分析)
- 研究開発(テクニカルサービス)
- 生産技術(製造技術)
- 生産技術(品質管理)
- 営業(化学品事業部門)
- 営業(食品事業部門)
- 営業(企画)
- スタッフ(法務・広報)
- スタッフ(財務・経理)
- スタッフ(購買・物流)
- スタッフ(人事・秘書・システム)
前半5区分が技術系、後半7区分が事務系です。
06 これから
会社が次に取りにいくもの
中期経営計画ADX 2026は2026年度(FY2027/03)が最終年度です。 目標は売上高5,000億円、営業利益530億円、FY2027/03の会社予想は4,530億円・468億円で、差は470億円と62億円になります(公表値からの計算)。
- 環境貢献製品売上高 目標1,150億円(FY2026/03実績924億円)
- 設備投資額 3カ年750億円(うち半導体材料158億円)
- 配当性向 40%以上(FY2026/03実績40.3%)
FY2026/03は最終年度の1年前の実績です。 目標が実績を上回るため、目標値を100として実績の比率を棒の長さにしています。
- MOR用金属化合物の新プラント
- 鹿島化学品工場に約32億円を投じ、次世代EUV向けMOR用金属化合物のプラントを新設します。 2026年4月着工、2028年4月営業運転開始の予定です。 詳細は2025年10月31日の公表資料に載っています。
- 設備投資の内訳
- 中期経営計画の3カ年設備投資750億円のうち、半導体材料は158億円、研究投資は197億円です。 研究投資には久喜地区開発研究所の新研究棟建設費約100億円が含まれます。 投下ベースの投資額は2024年度186億円、2025年度216億円、2026年度予想240億円です。
MOR用金属化合物の新プラント
鹿島化学品工場に約32億円を投じ、次世代EUVリソグラフィのMOR(金属酸化物レジスト)用金属化合物のプラントを新設します。 2026年4月着工、2028年4月の営業運転開始を予定しています。
根拠資料↗不確実性:着工前の計画値です。 稼働時期と生産能力は今後の公表資料が最新値になります。
久喜開発研究所の新研究棟
埼玉県久喜市菖蒲町昭和沼に地上7階建の新研究棟が完成し、2026年夏に始動します。 実験室は現行比1.5倍、クリーンルームは2.5倍です。 建設費約100億円は中期経営計画の研究投資197億円に含まれます。
根拠資料↗不確実性:始動時期は公式資料の予定値です。 半導体材料の売上へ寄与する時期は公式資料の記載範囲の外です。
後工程材料への展開
低温焼結銅ペーストは2026年度内の製品化予定、ハイブリッドボンディング向けポリマー樹脂は横浜国立大学とのNEDO共同研究として開発中です。 CPO向けの光電用接着剤も展開対象に挙げています。
根拠資料↗不確実性:製品化予定と開発中の区分です。 採用顧客と量産時期は公式資料の記載範囲の外です。
HBM量産と先端レジスト材料のシェア獲得
FY2026の方針として、HBM本格量産を背景にした高誘電材料の事業拡大加速と、最先端レジスト材料での業界トップシェア奪取を掲げています。 先端ロジック向けにも成長投資を続ける計画です。
根拠資料↗不確実性:会社の計画です。 達成時期と現在のシェア実績は公式資料の記載範囲の外です。
07 入口を選ぶ
専攻から、入口を1つに絞る
ALD/CVD材料、半導体リソグラフィ材料、高純度エッチングガスと銅めっき薬液、回路形成・後工程材料のうち、自分の専攻と重なる製品区分を1つ選び、そこから応募職種を1つに絞ります。
研究開発(半導体材料)
ADEKAテクノロジーセンター久喜の半導体材料開発研究所で、ALD材料の金属錯体開発、成膜技術、光酸発生剤の高純度化を担う入口です。
- ALD
- High-k
- 金属錯体
- PAG
生産技術(製造技術・品質管理)
鹿島化学品工場や千葉工場を拠点に、新製品の製造プロセス開発とプラント立ち上げを担う入口です。
- Scale-up
- Plant
- Purity
- Quality
営業(半導体材料)・テクニカルサービス
担当製品のブランドマネージャーとして、顧客先での材料試験から量産採用までを研究・生産部門と組んで進める入口です。
- Customer
- Technical Service
- Global
- Yield
- ALD/CVD材料 / 光酸発生剤 / 高純度エッチングガス・銅めっき薬液 / 後工程材料から担当したい区分を1つ選ぶ
- 研究・実務の測定値を1つ用意し、膜厚制御、純度、レジストの感度・解像度から結ぶ相手を1つ選ぶ
- 募集要項の職種区分、勤務地、初任給、年間休日を公式ページからノートへ転記する
- ALD
- High-k
- 金属錯体
- PAG
- EUV
- Scale-up
- Plant
- Purity
- Quality
- Process
半導体材料の性能指標と自分の実務経験を結ぶための語です。
比較
他社との違いを一言で
東京応化工業
先端フォトレジストで重なります。 ADEKAが担うのは光酸発生剤とMOR用金属化合物という材料側で、半導体材料は連結売上の8.6%です。 事業構成をそろえて比べます。
JSR
EUV向け材料で重なります。 ADEKAはレジスト成分の光酸発生剤とALD/CVD材料を並行して持ち、公式製品ページに載るのは材料側の区分です。
トリケミカル研究所
高誘電材料や電極・配線向けの前駆体で直接重なります。 ADEKAは同じ法人の中に樹脂添加剤、環境材料、食品、ライフサイエンスを持つため、年度と法人範囲をそろえて比べます。
レゾナック
前工程材料と後工程材料の両方を持つ点で重なります。 ADEKAの後工程材料は銅ペーストや実装樹脂が中心で、公式ロードマップは2026年度以降の製品化予定を含みます。
出典
公式情報と第三者資料
会社、IR、採用、報道の種別を分けて掲載しています。 参照日は2026-08-05です。
- 公式 企業概要 参照日 2026-08-05
- 公式 国内事業所 参照日 2026-08-05
- 公式 製品別:半導体材料 参照日 2026-08-05
- 公式 用途別:半導体(製品名一覧) 参照日 2026-08-05
- 公式 半導体材料開発研究所 参照日 2026-08-05
- IR 2026年3月期 決算短信(2026年5月14日) 参照日 2026-08-05
- IR 2025年度 決算説明会資料(中計進捗) 参照日 2026-08-05
- IR 半導体材料のさらなる拡大(2026年2月26日) 参照日 2026-08-05
- ニュース MOR用金属化合物の新プラント建設(2025年10月31日) 参照日 2026-08-05
- 採用 新卒採用 募集要項 参照日 2026-08-05
- 採用 新卒採用 職種紹介 参照日 2026-08-05
- 採用 キャリア採用 参照日 2026-08-05