企業研究 材料 / 電子材料 / 非鉄金属 化合物半導体材料・導電材料・非鉄金属・資源循環
DOWA
企業研究 — 集めた金属から素材をつくる会社
非鉄金属と資源循環を土台にした素材メーカー。
電子材料部門は売上の12.9%で、FY2026/03は営業損益が2,663百万円の損失でした。
DOWAの公式製品情報と2026年3月期 決算短信を同じ表で比べます。 全社連結と電子材料部門の数値は別の行に分け、会社予想は実績と別の欄へ掲載します。 公式採用ページの募集要項は参照日を付けて掲載します。
Verified 詳細企業研究 / 出典・主張リンク確認済み ページ確認日 2026-08-05
60秒で判断
候補に残す3つの基準
材料、化学、応用化学、物理、電気電子の専攻または実務がある人。
公式 8件 / IR 2件 / 採用 3件。出典参照日 2026-08-05 / ページ確認日 2026-08-05
- 製錬 3,521億円
- 金属加工 1,472億円
- 環境・リサイクル 1,111億円
- 電子材料 961億円
- 熱処理・その他 387億円
01 立ち位置
何の会社として比べるか
DOWAは環境・リサイクル、製錬、電子材料、金属加工、熱処理の5部門を持つ持株会社です。 全社連結と電子材料部門を同じ年度で比べ、どの部門が売上と営業利益を生んだかを数値で示します。
全社連結と電子材料部門を、同じ年度で比べる
部門値は内部売上高を含みます。 連結売上高7,454億円は内部取引消去後の金額です。
連結営業利益は341億円です。 部門合計とは集計範囲に差があります。
内部取引を除くと、部門の比率がどうなるか
その他47億円を加えた合計が連結売上高7,454億円です。 内部売上高を含む部門値とは金額に差があります。
決算短信のセグメント利益は経常利益ベースです。 部門別の営業利益とは金額に差があります。
化合物半導体材料
DOWAエレクトロニクスの半導体事業として、高純度金属材料、ガリウムヒ素基板、窒化物系エピ基板、赤外LED、深紫外LEDを供給します。 ガリウムヒ素基板はレンズ位置検出センサ、赤外LEDは近接センサと医療機器の血液センサ、深紫外LEDは皮膚治療の医療機器に採用されています。
- 高純度金属材料
- ガリウムヒ素基板
- 窒化物系エピ基板
- 赤外LED
導電材料・機能材料
電子材料部門の導電材料として銀粉、銅粉、ナノAg粉、導電性アトマイズ粉、酸化銀粉を、機能材料として磁性粉、キャリア粉、フェライト粉、還元鉄粉、複合酸化物粉を供給します。 銀粉は太陽電池と電子部品の電極、銅粉と導電性アトマイズ粉は自動車のECU、フェライト粉は自動車のABSセンサ向けです。
- 銀粉
- 銅粉
- 導電性アトマイズ粉
- キャリア粉
金属加工品
DOWAメタルテックの金属加工事業として、銅合金の条、ニッケル系合金条、条めっき、黄銅鍛造品、貴金属めっき加工、スズめっき、金属-セラミックス基板を供給します。 用途は自動車のコネクター、リードフレーム材料、スイッチ、情報機器、産業機械の電力制御機器、パワーモジュールです。
- 伸銅品(銅合金の条)
- ニッケル系合金条
- 条めっき
- 黄銅鍛造品
非鉄製錬
小坂製錬、日本ピージーエム、秋田製錬を中核に、金、銀、銅、鉛、すず、アンチモン、粗硫酸ニッケル、亜鉛、亜鉛合金、インジウム、白金族金属、硫酸を、鉱石とリサイクル原料の両方から生産します。 秋田製錬は年間約20万トンの電気亜鉛を生産します。
- 金
- 銀
- 銅
- 亜鉛
環境・リサイクル
DOWAエコシステムが、廃棄物の焼却、廃棄物の埋立処分、焼却灰の溶融・再資源化、土壌調査・浄化、環境コンサルティング、金属リサイクル、家電リサイクル、自動車シュレッダーダストの再資源化、環境物流を担います。
- 廃棄物の焼却
- 廃棄物の埋立処分
- 焼却灰の溶融・再資源化
- 土壌調査・浄化
熱処理
DOWAサーモテックが熱処理受託加工と工業炉の両方を担います。 浸炭で耐摩耗性、ガス軟窒化で耐疲労性を高め、約20種類の表面処理受託加工を持ちます。 工業炉事業では浸炭炉、ガス軟窒化炉と付帯設備を設計・製造・販売し、メンテナンスまで行います。
- 熱処理受託加工
- 表面処理受託加工
- 浸炭炉
- ガス軟窒化炉
02 収益
どこで、どれくらい儲けているか
FY2026/03は連結売上高7,454億円に対し営業利益341億円、売上高営業利益率4.6%。 営業利益は環境・リサイクルと金属加工が中心で、電子材料部門は営業損失でした。
7,454億円
前期比9.8%増。 金、銀、白金族金属の平均価格上昇と、自動車関連製品および情報通信関連製品の受注増が公式の要因です。
341億円 / 売上高営業利益率4.6%
前期比6.1%増。 経常利益は543億円(前期比24.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は624億円(同130.2%増)です。
売上高1,045億円 / 営業損益△2,663百万円
売上高は前期比36.6%減。 銀粉の販売減少と、銀価格高騰・リースレート上昇による原料調達費用の増加が公式の要因です。 部門のセグメント利益(経常利益ベース)は11億円です。
売上高9,410億円 / 営業利益530億円
2026年5月14日公表。 経常利益800億円、当期純利益570億円で、為替155円/ドル、銅12,000ドル/t、亜鉛3,100ドル/tを前提とします。
部門値は内部売上高を含みます。 全社連結と部門は集計範囲に差があるため、構成比を比べるために使ってください。
FY2025/03とFY2026/03は決算短信の記載値です。 FY2027/03は会社予想の売上高9,410億円と営業利益530億円からの計算です。
03 強みとリスク・検討点
強みと、リスク・検討点
5部門を持つ分だけ市況の影響が部門間で相殺される形と、電子材料部門の営業赤字が、同じ決算に載ります。
強み
FY2026/03は電子材料部門が27億円の営業損失、環境・リサイクルが160億円、金属加工が93億円、製錬が70億円、熱処理が20億円の営業利益で、連結営業利益は341億円になりました。
2026年3月期 決算短信(2026年5月14日) ↗小坂製錬、日本ピージーエム、秋田製錬を中核に、金、銀、銅、鉛、すず、アンチモン、亜鉛、インジウム、白金族金属までを回収・生産します。 秋田製錬の電気亜鉛は年間約20万トンです。
製錬事業 ↗ガリウムヒ素基板はレンズ位置検出センサ、赤外LEDは近接センサと医療機器の血液センサ、深紫外LEDは皮膚治療、銀粉は太陽電池と電子部品の電極、フェライト粉は自動車のABSセンサへ、用途が製品ごとに公式ページへ載ります。
DOWAエレクトロニクス 製品一覧 ↗FY2026/03の金属加工部門は売上高1,473億円が前期比14.4%増、営業利益93億円が同75.9%増。 自動車関連製品の受注回復と、AIサーバー向けを含む情報通信関連製品の販売増が公式の要因です。
2026年3月期 決算短信(2026年5月14日) ↗リスク・検討点
FY2026/03の電子材料部門は売上高1,045億円が前期比36.6%減、営業損益は2,663百万円の損失。 競合との競争激化による銀粉の販売減少と、銀価格高騰・リースレート上昇による原料調達費用の増加が公式の要因です。
2026年3月期 決算短信(2026年5月14日) ↗FY2026/03の製錬部門は売上高3,648億円が前期比37.0%増、営業利益は70億円で同34.1%減。 製錬原料の購入条件悪化と、為替・貴金属相場に伴うヘッジ取引のデリバティブ損失が公式の要因です。
2026年3月期 決算短信(2026年5月14日) ↗FY2027/03予想は為替155円/ドル、銅12,000ドル/t、亜鉛3,100ドル/tが前提で、営業利益の感応度は為替±1円/ドルで6.3億円、亜鉛±100ドル/tで4.6億円と公表されています。
2026年3月期 決算短信(2026年5月14日) ↗職種別・年代別の年収、残業時間、賞与月数、諸手当の金額は公式採用ページの記載範囲の外です。 初任給、昇給・賞与の回数、年間休日日数、福利厚生の区分が公式値として載ります。
新卒採用 選考フロー・募集要項 ↗04 待遇
給与、初任給、休日、手当
公式の募集要項に載るのは初任給、昇給・賞与の回数、勤務時間、休日休暇、福利厚生の区分です。 平均年収や職種別の水準は記載範囲の外です。
2026年4月実績の掲載値です。 応募年度の募集要項の記載値を使ってください。
- 昇給・賞与
- 昇給は年1回(4月)、賞与は年2回(6月、12月)で会社業績連動式です。 賞与月数は公式採用ページの記載範囲の外です。 基準は応募日の公式募集要項です。
- 勤務時間
- 本社は9:00〜17:35でフレックスタイム制度があります。 研究所・工場・事業所は8:00〜16:40ほかで、勤務地により始業・終業時間に差があります。
- 休日休暇
- 年間休日123日(本社)、完全週休2日制(本社)、祝日、年末年始、メーデー、創立記念日、年次有給休暇22日、慶弔、リフレッシュ休暇ほかが掲載されています。
- 福利厚生
- 各種社会保険制度、全国各事業所周辺の寮・社宅(または借上げ社宅)、保養所(箱根)が掲載されています。
- 記載範囲の外にある項目
- 職種別・年代別の年収、残業時間、賞与月数、諸手当の金額は、公式採用ページの記載範囲の外です。
05 勤務地と職種
どこで、どんな仕事をするか
拠点は東京の秋葉原本社に加え、秋田県秋田市、秋田県鹿角郡小坂町、埼玉県本庄市、静岡県磐田市、岡山県岡山市です。 新卒募集は技術系5職種と事務系3職種を掲載します。
- 本社
- 東京都千代田区外神田四丁目14番1号 秋葉原UDX 22階/ 持株会社機能
- 秋田エリア
- 秋田県秋田市/ 半導体工場と亜鉛製錬所
- 小坂エリア
- 秋田県鹿角郡小坂町/ 小坂製錬。 20種類以上の有価金属を回収・生産
- 埼玉エリア
- 埼玉県本庄市/ 電子材料と金属めっき加工品
- 静岡エリア
- 静岡県磐田市/ 金属加工。 銅合金、ニッケル系合金
- 岡山エリア
- 岡山県岡山市/ 機能材料、廃棄物の焼却・埋立、リサイクル
- 研究開発
- 資源開発
- 生産技術
- 分析
- 製造スタッフ
- 生産管理
- 営業
- 経理
前半5区分が技術系職種、後半3区分が事務系職種です。
06 これから
会社が次に取りにいくもの
中期計画2027は2025年度から2027年度の3年計画で、最終年度に営業利益470億円、経常利益600億円、ROE10%以上を掲げます。 電子材料事業は経常利益60億円への挽回を計画へ入れています。
- ROA 9%以上(2027年度末)
- ROE 10%以上(2027年度末)
- 総投資1,450億円
- 事業投資1,000億円 / ESG投資450億円
- 研究開発300億円(電子材料事業を中心)
FY2026/03は中期計画2027の初年度実績です。 2027年度目標は2025年5月20日公表の計画値です。
- FY2027/03の会社予想
- 2026年5月14日公表の予想は売上高9,410億円、営業利益530億円、経常利益800億円、親会社株主に帰属する当期純利益570億円です。 為替155円/ドル、銅12,000ドル/t、亜鉛3,100ドル/tを前提とします。2026年3月期 決算短信に前提条件と感応度が載ります。
- 電子材料事業の施策
- センサ向け高機能LED/PDの次世代案件獲得と量産移行、太陽光パネル向け銀粉の差別化、次世代パネル向け新規導電粉の開発・上市、燃料電池材料の拡販、MLCC向け導電性アトマイズ粉の拡販を、中期計画2027が電子材料事業の施策として掲げます。
- コンビナート再構築
- 製錬・リサイクル複合コンビナートの大規模改修・再構築に、2027年度から2030年度までに約1,000億円超を投じる計画です。 2025〜2026年度は投資内容の精査期間です。
中期計画2027の経常利益600億円
2025年5月20日公表の中期計画2027は、最終年度の2027年度に営業利益470億円、経常利益600億円、ROA9%以上、ROE10%以上を掲げます。 3年間の総投資は事業投資1,000億円とESG投資450億円の計1,450億円です。
根拠資料↗不確実性:2027年度の計画値です。 計画の前提は為替142円/ドル、銅9,000ドル/t、亜鉛2,600ドル/tで、FY2027/03会社予想の前提155円/ドルと差があります。
電子材料事業の収益挽回
中期計画2027は電子材料事業の経常利益を2024年度の3億円から2027年度60億円へ引き上げる計画で、センサ向け高機能LED/PDの次世代案件獲得と量産移行、太陽光パネル向け銀粉の差別化、次世代パネル向け新規導電粉の開発・上市、燃料電池材料の拡販、MLCC向け導電性アトマイズ粉の拡販を施策として掲げます。 研究開発投資300億円は電子材料事業を中心に配分します。
根拠資料↗不確実性:FY2026/03の電子材料部門のセグメント利益は11億円で、計画初年度の1億円を上回りました。 2027年度目標60億円との差は49億円です。
製錬・リサイクル複合コンビナートの再構築
100年以上前からの敷地・設備レイアウトを対象に、2027年度から2030年度までに約1,000億円超を投じる大規模改修・再構築を掲げ、不純物対応の強化によるリサイクル原料の対象拡大と、レアメタルなど重要鉱物資源の生産ラインナップ拡充を目的とします。
根拠資料↗不確実性:2025〜2026年度は投資内容の精査、2027年度から建設開始、2031年度以降も継続する長期計画で、投資額と効果は公表時点の計画値です。
07 入口を選ぶ
専攻から、入口を1つに絞る
化合物半導体材料、導電材料・機能材料、金属加工品、非鉄製錬、環境・リサイクル、熱処理のうち、自分の専攻と重なる領域を1つ選び、そこから応募職種を1つに絞ります。
研究開発
製造技術開発と新商品開発を担い、化合物半導体材料、導電材料、機能材料の新製品を立ち上げる入口です。
- Compound Semiconductor
- Crystal Growth
- Epitaxy
- Powder
生産技術
プロセスとレイアウトの検討、設備の建設・開発・立ち上げ、設備保全・改善を担う入口です。
- Process
- Equipment
- Plant
- Maintenance
分析
原料や製品の化学分析、表面分析、物性測定と、工場排水や土壌の化学分析を担う入口です。
- Analysis
- Impurity
- Surface
- Quality
- ガリウムヒ素基板 / 赤外LED / 深紫外LED / 銀粉 / フェライト粉 / 伸銅品から担当したい製品を1つ選ぶ
- 研究・実務の測定値を1つ選び、不純物濃度、粒度、導電率、歩留まりのどれと同じ指標かをノートへ転記する
- 募集要項の初任給・休日欄と国内拠点紹介の勤務地を、公式ページからノートへ転記する
- Compound Semiconductor
- Crystal Growth
- Epitaxy
- Powder
- Materials
- Process
- Equipment
- Plant
- Maintenance
- Yield
材料の性能指標と自分の実務経験を同じ語でそろえるための語です。
比較
他社との違いを一言で
JX金属
銅製錬と電子材料で重なります。 DOWAは廃棄物の焼却・埋立処分と土壌浄化を含む環境・リサイクル部門を、独立した報告セグメントとして開示します。
住友金属鉱山
製錬と材料で重なります。 DOWAは鉱石とリサイクル原料の両方を同じ製錬・リサイクル複合コンビナートへ入れる構成です。
三菱マテリアル
銅製錬、リサイクル、加工品で重なります。 部門区分と年度をそろえたうえで、外部顧客への売上高で比べてください。
三井金属
亜鉛製錬と機能材料で重なります。 DOWAは熱処理の受託加工と工業炉を、独立した報告セグメントとして開示します。
出典
公式情報と第三者資料
会社、IR、採用、報道の種別を分けて掲載しています。 参照日は2026-08-05です。
- 公式 会社概要 参照日 2026-08-05
- 公式 よくわかるDOWA 参照日 2026-08-05
- 公式 電子材料事業 参照日 2026-08-05
- 公式 DOWAエレクトロニクス 製品一覧 参照日 2026-08-05
- 公式 金属加工事業 参照日 2026-08-05
- 公式 製錬事業 参照日 2026-08-05
- 公式 環境・リサイクル事業 参照日 2026-08-05
- 公式 熱処理事業 参照日 2026-08-05
- IR 2026年3月期 決算短信(2026年5月14日) 参照日 2026-08-05
- IR 中期計画2027(2025年5月20日) 参照日 2026-08-05
- 採用 新卒採用 選考フロー・募集要項 参照日 2026-08-05
- 採用 新卒採用 職種紹介 参照日 2026-08-05
- 採用 新卒採用 国内拠点紹介 参照日 2026-08-05