企業研究 デバイスメーカー 車載・産業向け半導体
ルネサス エレクトロニクス
企業研究 — 車と産業機器の中で動く半導体をつくる会社
報告セグメントはオートモーティブと産業・インフラ・IoTの2つ。
売上をほぼ半分ずつ分け合う構成です。
求人DBの会社ID対象外。応募入口は公式採用です。 雇用法人・勤務地国・就労言語・ビザ条件は公式募集要項の比較項目です。
ルネサス エレクトロニクスの公式製品情報と2025年12月期 決算概要を同じ表で比べます。 会社予想は四半期ごとのレンジ予想として実績と別欄に分けます。 公式採用ページの募集要項は参照日を付けて掲載します。
Verified 詳細企業研究 / 出典・主張リンク確認済み ページ確認日 2026-08-05
60秒で判断
候補に残す3つの基準
電気電子、情報、物理、材料の専攻または実務がある人。
公式 4件 / IR 6件 / 採用 2件 / ニュース 1件。出典参照日 2026-08-05 / ページ確認日 2026-08-05
- オートモーティブ 6,397億円
- 産業・インフラ・IoT 6,718億円
- その他 70億円
01 立ち位置
何の会社として比べるか
ルネサスは、顧客の製品の中で動く半導体を供給するデバイスメーカーです。 報告セグメントはオートモーティブと産業・インフラ・IoTの2つで、同じ年度の売上と利益を1つの表に載せて偏りを数値で示します。
2つの報告セグメントを、同じ年度で比べる
この2区分に「その他」70億円を加えた1兆3,185億円が全社のNon-GAAP売上収益です。 IFRSでは1兆3,212億円になります。
2区分に「その他」6億円と調整203億円を加えた3,869億円が全社のNon-GAAP営業利益です。 IFRS営業利益は2,012億円です。
直近四半期で、どの区分と地域が伸びているか
全社のNon-GAAP売上収益は4,053億円、Non-GAAP営業利益は1,327億円(32.7%)です。
合計は7,987億円(IFRS)です。 その他地域16億円を含みます。
車載向けMCU・SoC
エンジンやボディを制御する車載制御と、車内外の環境を検出するセンシングやIVI、メータへ向けた車載情報の2カテゴリへ、車載用MCUとSoCを供給します。
- RH850 車載用MCU
- R-Car 車載向けSoC
- RL78車載MCU
汎用MCU・MPU
Arm Cortex-M搭載のRA、32ビット高性能のRX、低消費電力のRL78、32/64ビットMPUのRZ、RISC-V MCU/MPUを、産業機器とIoT機器の制御へ供給します。
- RA
- RX
- RL78
- RZ
アナログ・電源・パワーマネジメント
オペアンプ、コンパレータ、電流センスアンプなどのアナログ製品と、PMIC、DC/DCコンバータ、リニアレギュレータ、FETドライバ、モータドライバ、バッテリマネジメントICを持ちます。
- オペアンプ
- PMIC
- DC/DCコンバータ
- モータドライバ
車載用パワーデバイスと無線・センサ
車載用パワーデバイス、車載パワーマネジメント、車載用バッテリマネジメントに加えて、Bluetooth Low Energy、Wi-Fi MCU、Sub-GHz/Wi-SUN、光センサ、SRAMなどの周辺デバイスを供給します。
- 車載用パワーデバイス
- 車載パワーマネジメント
- Bluetooth Low Energy
- Wi-Fi MCU
02 収益
どこで、どれくらい儲けているか
2025年12月期はNon-GAAP売上収益1兆3,185億円に対し営業利益3,869億円。 利益率はオートモーティブが産業・インフラ・IoTを上回り、2026年に入って全社の利益率が上がりました。
1兆3,212億円
前年度比2.0%減。 Non-GAAPでは1兆3,185億円です。 車載市況の軟化を産業・インフラ・IoTの伸びが一部埋めました。
3,869億円 / 営業利益率29.3%
前年度比2.8%減。 売上総利益が増えた一方で販売費および一般管理費が増えました。 IFRS営業利益は2,012億円です。
オートモーティブ 6,397億円 / 産業・インフラ・IoT 6,718億円
セグメント営業利益はオートモーティブ1,966億円(30.7%)、産業・インフラ・IoT1,694億円(25.2%)。 売上は前者が9.0%減、後者が5.5%増でした。
△518億円
Wolfspeed関連の損失を含む金融費用2,456億円により、税引前損失303億円を計上しました。 営業段階は黒字です。
全社値には「その他」と調整を含みます。 区分の単純合計との差はこの調整分です。
2026年1〜9月は2026年7月31日公表のレンジ予想に付いた利益率で、売上収益の中央値を前提とします。 為替前提は1米ドル158円、1ユーロ184円です。
03 強みとリスク・検討点
強みと、リスク・検討点
2区分の規模が拮抗して需要変動を吸収する形と、営業外の損益で当期損益が振れる形が、同じ決算に同居します。
強み
2025年12月期のNon-GAAP売上収益はオートモーティブ6,397億円、産業・インフラ・IoT6,718億円。 片方が減る局面で、もう片方が増える構成でした。
2025年12月期 決算短信(セグメント情報) ↗2025年12月期のNon-GAAP営業利益率は29.3%。 2026年12月期第2四半期は32.7%、上半期は33.2%へ上がりました。
2026年12月期 第2四半期 決算短信(セグメント情報) ↗2026年12月期第2四半期の産業・インフラ・IoT売上収益は2,163億円で前年同期比40.0%増。 同四半期のセグメント営業利益は690億円でした。
2026年12月期 第2四半期 決算短信(セグメント情報) ↗那珂事業所は線形0.35〜0.15μmのウェハプロセス量産拠点で、ウェハプロセス3棟とウェハテスト2棟を空中回廊で結びます。 甲府工場はパワー半導体専用の300mmラインです。
事業所紹介 ↗リスク・検討点
2025年12月期のオートモーティブ売上収益は6,397億円で前年度比9.0%減、セグメント営業利益は1,966億円で11.6%減でした。 減少の理由として市況の軟化が決算短信に載ります。
2025年12月期 決算短信(セグメント情報) ↗2025年12月期はNon-GAAP営業利益3,869億円を計上した一方、金融費用2,456億円により親会社の所有者に帰属する当期損失518億円になりました。
2025年12月期 決算短信(セグメント情報) ↗2025年12月期は単一の外部顧客であるWT Microelectronicsからの売上収益が2,254億円で、連結売上収益の10%以上を占めました。
2025年12月期 決算短信(セグメント情報) ↗半導体市況の短期変動を理由に、会社予想は四半期ごとのレンジで公表されます。 直近は2026年1〜9月の累計予想までが公表範囲です。
2026年12月期 第3四半期(累計)連結業績予想 ↗04 待遇
給与、初任給、休日、手当
公式の募集要項に載るのは初任給、昇給・賞与の回数、勤務時間、勤務地、年間休日、諸手当の区分です。 平均年収や職種別の水準は記載範囲の外です。
応募資格は2027年3月までに四年制大学・大学院または高等専門学校を卒業・修了見込みの方です。 適用年度の表記は記載範囲の外のため、応募年度の募集要項の掲載値を使ってください。
- 募集会社と雇用条件
- 募集会社はルネサス エレクトロニクス株式会社と、ウエハプロセス技術エンジニア職種で入社先になり得るルネサス セミコンダクタ マニュファクチュアリング株式会社の2社です。 雇用期間は期間の定めなし、試用期間は3か月と公式募集要項に載ります。
- 昇給・賞与
- 昇給は年1回、賞与は年1回です。 賞与月数は記載範囲の外です。
- 勤務時間
- 本社は9:00〜17:45(実働7時間45分、休憩60分)です。 時間帯は事業所ごとの設定と募集要項に載ります。 福利厚生欄にはフレックスタイムと在宅勤務制度が並びます。
- 休日休暇
- 年間休日125日(2024年)、完全週休2日制(土・日)、年次有給休暇は初年度23日です。
- 諸手当・福利厚生
- 時間外勤務手当、通勤手当などのほか、各種社会保険、財形貯蓄制度、企業年金制度、出産休暇、育児休職、育児のための短時間勤務制度が並びます。 対面での連携を強めるBack-to-Office(BTO)も載ります。
- 記載範囲の外にある項目
- 平均年収、職種別・年代別の年収、賞与月数、残業時間は公式採用ページの記載範囲の外です。 推定値を載せる媒体はありますが、根拠をたどれる出所は不明です。
05 勤務地と職種
どこで、どんな仕事をするか
国内は本社の豊洲に加えて武蔵、高崎、那珂の各事業所と、米沢、大分、錦、西条、川尻、甲府の各工場が公式の拠点一覧に載ります。 新卒は職種別採用で、応募時に職種を1つ選びます。
- 本社
- 東京都江東区豊洲3-2-24(豊洲フォレシア)/ フリーアドレス制
- 設計・開発の主力拠点
- 武蔵事業所(東京都小平市上水本町5-20-1)/ デジタルデバイスとソフトウェアの設計・開発。 国内事業所で従業員数が最多
- 前工程の量産拠点
- 那珂事業所(茨城県ひたちなか市堀口751)/ 線形0.35〜0.15μmのウェハプロセス量産。 ウェハプロセス3棟とウェハテスト2棟を空中回廊で結ぶ
- 共通技術開発
- 高崎事業所(群馬県高崎市西横手町111)/ RFモジュール、RF-IC、ミックスド・シグナル、トランジスタ、標準ICの開発と製品技術・生産技術・IT技術
- 製造子会社の工場
- ルネサス セミコンダクタ マニュファクチュアリングの那珂、高崎、西条(愛媛)、川尻(熊本市南区)、甲府(山梨県甲斐市)/ 集積回路の前工程製造
- 海外拠点
- 中国、アジア、欧州、北米の製造・開発・営業拠点/ 従業員約22,000人が30カ国以上で勤務
- 武蔵事業所(東京都小平市)
- 高崎事業所(群馬県高崎市)
- 那珂事業所(茨城県ひたちなか市)
- 米沢工場(山形県米沢市)
- 大分工場(大分県中津市)
- 錦工場(熊本県球磨郡錦町)
- 西条工場(愛媛県西条市)
- 川尻工場(熊本県熊本市南区)
- 甲府工場(山梨県甲斐市)
那珂、高崎、西条、川尻、甲府はルネサス セミコンダクタ マニュファクチュアリングの工場としても拠点一覧に載ります。 募集要項の勤務地欄は東京、群馬、茨城、山梨、山形、愛媛、熊本、大分ほかと海外事業所です。
06 これから
会社が次に取りにいくもの
長期の利益率目標は2020年2月17日公表の中期成長戦略・財務モデルに載り、営業利益率の目標レンジは2025年6月25日のCapital Markets Dayで改定されました。 工場側では甲府のパワー半導体300mmラインが動きます。
- 中期成長戦略・財務モデル(2020年2月17日公表)
- Capital Markets Day(2025年6月25日)で営業利益率目標を30%から25〜30%へ改定
- 恒常為替前提:1米ドル100円 / 1ユーロ120円
公式資料は、この目標を長期の経営目標として掲載します。 報告ベースの2025年12月期Non-GAAP営業利益率29.3%とは為替前提が離れます。
- 会社予想の公表単位
- 半導体市況の短期変動を理由に、会社予想は四半期ごとのレンジで公表されます。 2026年1〜9月の累計予想はNon-GAAP売上収益1兆2,001億〜1兆2,151億円、売上総利益率58.2%、営業利益率33.0%です。 為替前提は2026年12月期第3四半期(累計)連結業績予想に1米ドル158円、1ユーロ184円と載ります。
- 事業ポートフォリオの組み替え
- タイミング事業をSiTimeへ譲渡する契約が2026年2月5日に取締役会で承認され、2026年上半期からセグメント区分が「その他」へ移りました。 過年度の区分値も新区分で組み替え済みです。
中期成長戦略・財務モデルの利益率目標
2020年2月17日公表の目標は、恒常為替(1米ドル100円、1ユーロ120円)のNon-GAAPで売上総利益率55%、営業利益率25〜30%です。 営業利益率の目標は2025年6月25日のCapital Markets Dayで30%から現在のレンジへ改定されました。
根拠資料↗不確実性:公式資料は、この目標を長期の経営目標として掲載します。 恒常為替の前提が報告ベースの実績と離れます。
甲府工場の300mmパワー半導体ライン
2024年4月1日に開所した甲府工場(山梨県甲斐市)は、クリーンルーム面積最大18,000平方メートルのパワー半導体専用300mmラインです。 設備投資は2022年中の900億円規模でした。
根拠資料↗不確実性:IGBTを中心とした量産開始は、2024年4月時点で2025年の計画として公表された内容です。 稼働後の実績数量は公表区分の外です。
タイミング事業のSiTimeへの譲渡
米国子会社とSiTimeがタイミング事業の譲渡契約を結び、2026年2月5日に取締役会が承認しました。 2026年上半期からこの事業はセグメント区分の「その他」へ移りました。
根拠資料↗不確実性:過年度のセグメント数値は新区分で組み替え済みです。 旧区分との比較には組み替え後の値を使います。
産業・インフラ・IoTの構成比上昇
2026年上半期のセグメント外部顧客売上はオートモーティブ3,587億円、産業・インフラ・IoT4,122億円。 四半期では産業・インフラ・IoTが前年同期比40.0%増でした。
根拠資料↗不確実性:半期の実数です。 通年の構成比は2026年12月期の通期決算で確定します。
07 入口を選ぶ
専攻から、入口を1つに絞る
車載向けMCU・SoC、汎用MCU・MPU、アナログ・電源、車載用パワーデバイスのうち、自分の専攻と重なる製品群を1つ選び、そこから応募職種を1つに絞ります。
回路設計 / デバイス設計
MCU、SoC、アナログ、パワーの各デバイスを、顧客の制御要件と電力要件へ落とし込む入口です。
- MCU
- SoC
- Analog
- Power
ウエハプロセス技術 / 生産技術
那珂の前工程量産ラインや甲府の300mmパワーラインで、プロセス条件と歩留まりを詰める入口です。
- Wafer Process
- Yield
- IGBT
- 300mm
組み込みソフト / システム開発
武蔵事業所を中心に、デジタルデバイスとソフトウェアの設計・開発を担う入口です。
- Embedded
- Firmware
- Functional Safety
- RTOS
- RH850・R-Car / RA・RX・RL78・RZ / アナログ・電源・パワーデバイスから担当したい製品群を1つ選ぶ
- 研究・実務の測定値を1つ用意し、車載の機能安全、産業機器の電力効率、前工程の歩留まりのどれと結ぶかを1つ選ぶ
- 募集要項の初任給、勤務時間、勤務地、年間休日を公式ページからノートへ転記する
- MCU
- SoC
- Analog
- Power
- Low Power
- Wafer Process
- Yield
- IGBT
- 300mm
- Reliability
車載・産業向け半導体の性能指標と自分の実務経験を結ぶための語です。
比較
他社との違いを一言で
NXP Semiconductors
車載制御と車載情報の両方で直接競合します。 ルネサスは産業・インフラ・IoTが売上の約半分を占める構成として比べます。
Infineon Technologies
パワー半導体と車載で重なります。 ルネサスはMCU・SoCの比重が大きく、パワーは甲府の300mmラインで生産能力を増やす段階です。
STMicroelectronics
汎用MCU、アナログ、パワーで重なります。 年度の区切りと為替前提をそろえて比べてください。
ローム
パワーとアナログで重なります。 ロームは3月期決算、ルネサスは12月期決算です。 決算期をそろえて比べてください。
ソシオネクスト
カスタムSoCで重なります。 ソシオネクストはファブレスで、ルネサスは那珂や甲府に自社の前工程ラインを持ちます。
出典
公式情報と第三者資料
会社、IR、採用、報道の種別を分けて掲載しています。 参照日は2026-08-05です。
- 公式 会社概要 参照日 2026-08-05
- 公式 拠点・主要関係会社一覧 参照日 2026-08-05
- 公式 製品情報 参照日 2026-08-05
- 公式 車載向け製品 参照日 2026-08-05
- IR 2025年12月期 決算概要(2026年2月5日) 参照日 2026-08-05
- IR 2025年12月期 決算短信(セグメント情報) 参照日 2026-08-05
- IR 2026年12月期 第2四半期 決算概要(2026年7月31日) 参照日 2026-08-05
- IR 2026年12月期 第2四半期 決算短信(セグメント情報) 参照日 2026-08-05
- IR 2026年12月期 第3四半期(累計)連結業績予想 参照日 2026-08-05
- IR FINANCIAL REPORT 2025(中期成長戦略・財務モデル) 参照日 2026-08-05
- 採用 総合職募集要項・選考フロー 参照日 2026-08-05
- 採用 事業所紹介 参照日 2026-08-05
- ニュース 甲府工場の稼働開始(2024年4月11日) 参照日 2026-08-05