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スパッタリングターゲットとは

スパッタリングターゲットとは、スパッタリングで膜になる材料そのものです。 イオンを当てて原子を叩き出す相手であり、叩き出された原子がウェハの上へ積もって膜になります。

スパッタリングでは、アルゴンのイオンを加速してターゲットへ当てます。当たった衝撃でターゲットの表面から原子が弾き出され、その原子がウェハまで飛んで積もります。

この経路には、途中で組成を作り替える工程がありません。ターゲットの中にある元素が、そのまま膜の中の元素になります。装置の条件で変えられるのは積もり方であって、何が積もるかはターゲットが決めます。

だから材料の純度と組織が、そのまま膜質になります。不純物が混じっていれば、その不純物も一緒に叩き出されます。結晶粒の大きさが場所によってばらついていれば、叩き出される速さもばらつきます。あとから取り除く手段はありません。

材料が、そのまま膜になる
ターゲット(この材料が膜になる)不純物も一緒に叩き出されるAr⁺叩き出された原子が飛ぶできた膜ウェハ途中に組成を作り替える工程がない装置の条件が決めるのは「積もり方」ターゲットが決めるのは「何が積もるか」あとから取り除く手段はない
叩き出された原子がそのままウェハへ積もります。途中で組成を作り替える工程がないため、ターゲットの純度と組織がそのまま膜質になります。

JX金属は公式製品ページで、スパッタリングターゲットの品種として、半導体用スパッタリングターゲット、AlScスパッタリングターゲット、透明導電膜用、光学膜用、磁気デバイス用を掲載しています。

分かれる理由は、作りたい膜が違うことにあります。配線に使う金属膜が求めるのは低い抵抗と密着性、透明導電膜が求めるのは光を通しながら電気も通すこと、磁気デバイス用の膜が求めるのは磁気的な性質です。同じ「スパッタで付ける膜」でも、必要な組成と純度の基準が変わります。

用途ごとに必要な組成と純度の基準が決まります
同じスパッタで付ける膜配線に使う金属膜低い抵抗と密着性を求めます透明導電膜光を通しながら電気も通すことを求めます磁気デバイス用の膜磁気的な性質を求めますJX金属の公式製品ページが掲げる品種半導体用スパッタリングターゲットAlScスパッタリングターゲット透明導電膜用、光学膜用、磁気デバイス用同じスパッタで付ける膜でも、必要な組成と純度の基準が変わります
配線に使う金属膜は低い抵抗と密着性、透明導電膜は光を通しながら電気も通すこと、磁気デバイス用の膜は磁気的な性質を求めます。必要な組成と純度の基準が用途ごとに決まるため、JX金属の公式製品ページは品種ごとに製品を掲げています。

同社は同ページで、High Purity Metalsという製品カテゴリも持ち、Low α Tinを掲載しています。α線を出しにくい錫で、実装材料としての要求に応える品種です。半導体の材料には、電気的な性能とは別の軸の要求 ── 放射線を出さないこと ── も存在します。

東京エレクトロンの公式用語集は、Eleven Ninesを99.999999999%という材料純度の水準として掲載しています。同じ用語集はシリコンウェハについても、99.999999999%の純度のインゴットへ溶融すると記述しています。

この桁が要るのは、半導体が微量の不純物で性質を作り替える材料だからです。意図して加えるものだけが効いている状態を作るには、意図しないものが桁違いに少ない必要があります。

材料メーカーの競争が純度の桁で語られるのは、その桁が最終的な膜と素子の性質へ素直につながるためです。

スパッタリングターゲットとは何ですか?

スパッタリングで膜になる材料そのものです。イオンを当てて原子を叩き出す相手であり、叩き出された原子がウェハの上に積もって膜になります。

なぜ材料の純度が重要なのですか?

ターゲットの中身がそのまま膜の中身になるためです。不純物が混じっていれば、その不純物も一緒に叩き出されて膜へ入ります。あとから取り除く手段はありません。

どんな品種がありますか?

JX金属は公式製品ページで、半導体用スパッタリングターゲット、AlScスパッタリングターゲット、透明導電膜用、光学膜用、磁気デバイス用を掲載しています。

用途で分かれるのはなぜですか?

求める膜が違うためです。配線に使う金属膜と、光を通す透明導電膜と、磁気を扱う膜では、必要な組成も純度の基準も変わります。

高純度金属も別に扱われていますか?

JX金属は公式製品ページで、High Purity Metalsという製品カテゴリを持ち、Low α Tinを掲載しています。α線を出しにくい錫で、実装材料としての要求に応える品種です。

どのくらいの純度が要りますか?

東京エレクトロンの公式用語集は、Eleven Ninesを99.999999999%という材料純度の水準として掲載しています。半導体材料では、9が並ぶ桁で純度が語られます。

この記事の事実は次の一次資料を根拠とし、各URLの到達可否をこちらで実測しています。したがって、リンク先が移動または消滅した場合は、その旨をこのページへ反映します。

  • JX金属「Products」公式ページ(2026年8月23日にリンク生存を実測、200)
  • 東京エレクトロン 公式用語集「Eleven Nines」(2026年8月23日にリンク生存を実測、200)
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