アンダーフィルとは
アンダーフィルとは、フリップチップ実装したチップと基板の隙間へ流し込む樹脂です。 バンプ1点に集中していた熱応力を面全体へ分散させ、バンプ接合部の寿命を延ばします。
アンダーフィルが必要になる理由は、材料の違いにあります。チップはシリコン、基板は有機材料です。温度が変わったとき、両者が伸びる量には差が出ます。この差は、両者を結んでいる部分へ力として集まります。
隙間が空いたままだと、その力はバンプだけが受け止めます。バンプは小さく、断面積も限られます。温度が上下するたびに変形の差を吸収し続ければ、やがて亀裂が入ります。半導体製品は動作中に発熱し、停止すれば冷えるため、この上下は使用期間を通じて繰り返されます。
隙間を樹脂で埋めると、力の受け手が増えます。チップと基板が面で結ばれるため、変形の差が広い面積へ分散します。バンプ1点あたりにかかる力が下がり、接合部の寿命が延びます。
狭ピッチ化での課題
Section titled “狭ピッチ化での課題”バンプの間隔が狭くなるほど、隙間も狭くなります。樹脂が奥まで届きにくくなり、樹脂が止まった先は空隙のままです。空隙はそこ自体が応力の集中点になるため、埋めたつもりでかえって信頼性を下げます。
樹脂に混ぜるフィラーの粒径の上限も、隙間の高さで決まります。フィラーは熱膨張の度合いを調整し、機械的な強度を上げる役目を持ちますが、粒が隙間より大きければ入口で詰まります。狭ピッチ化は、材料側の設計にも影響します。
ハイブリッドボンディングのようにバンプを省く方式では、隙間そのものが無くなるため、アンダーフィルの工程も省けます。接合方式の選択が、そのまま材料工程の有無を決めます。Besiは公式製品ページでダイアタッチ装置の製品群を掲載しています。
関連するデータ・ツール
Section titled “関連するデータ・ツール”- アンダーフィルの工程ページ ── 工程分類と、この工程に接続している公開求人
- フリップチップ接続の工程ページ ── アンダーフィルを要するバンプ接合の方式
- 装置カタログDB ── 公式製品ページ単位のメーカーと製品family
よくある質問(FAQ)
Section titled “よくある質問(FAQ)”アンダーフィルとは何ですか?
フリップチップ実装したチップと基板の隙間へ流し込む樹脂です。バンプ1点に集中していた熱応力を面全体へ分散させ、バンプ接合部の寿命を延ばします。
なぜ樹脂を入れるのですか?
チップと基板が熱で伸びる量に差があるためです。シリコンと有機基板では膨張の度合いが異なり、温度が上下するたびにその差がバンプへ力として集中します。繰り返せばバンプに亀裂が入ります。
隙間を埋めるとなぜバンプの寿命が延びるのですか?
力の受け手が増えるためです。隙間が空いていればバンプだけが両者を結んでいるため、変形の差はすべてバンプが受け止めます。樹脂で埋めればチップと基板が面で結ばれ、力が広い面積へ分散します。
キャピラリ式とは何ですか?
接合したあとで隙間の縁へ樹脂を置き、毛細管現象で吸い込ませる方式です。接合とは別の工程になりますが、材料と条件を独立に選べます。
ノーフロー式とは何ですか?
接合の前に樹脂を先に載せておき、チップを押しつけて接合すると同時に隙間を埋める方式です。工程数が減る一方、接合と両立する樹脂の設計が難しくなります。
狭ピッチ化で何が問題になりますか?
隙間が狭くなり、樹脂が奥まで届きにくくなります。樹脂の届いた縁から先が空隙として残ると、そこが応力の集中点になり、かえって信頼性を下げます。樹脂に混ぜるフィラーの粒径の上限も、隙間の高さで決まります。
比較・違いを学ぶ
Section titled “比較・違いを学ぶ”この記事の事実は次の一次資料を根拠とし、各URLの到達可否をこちらで実測しています。したがって、リンク先が移動または消滅した場合は、その旨をこのページへ反映します。
- Besi「Die Attach」公式製品ページ(2026年8月22日にリンク生存を実測)